ガレリア Gamemaster NTはドスパラのゲーミングノートパソコンです。
ゲームプレイが可能なノートPCの中でも、比較的安いのが特徴です。
このページではゲームマスター NTがどれくらいの性能なのか、ゲーム中のファンの音はどれくらいかなど、使用中に気になることを中心にレビューします。
目次
Gamemaster NTのスペック
OS | Windows 10 Home 64-bit |
CPU | Intel Core i7 6700HQ @ 2.60GHz |
メモリ | 16.0GB Dual-Channel @ 1064MHz |
マザーボード | Thirdwave Diginnos Co. Ltd. Diginnos PC (U3E1) |
グラフィックボード | 2047MB NVIDIA GeForce GTX 960M (MSI) |
SSD | 256GB Crucial_CT275MX300SSD4 |
HDD | 931GB Hitachi HGST HTS541010A9E680 |
DVDドライブ | HL-DT-ST DVDRAM GTC0N |
オーディオ | Realtek High Definition Audio |
※注文のタイミングにより、
CPUには高性能なCore i7 6700HQが搭載されています。
HQはハイパフォーマンス・グラフィックス・クアッドコアの略称で、ハイエンドなノート向けに開発されたCPUに付けられます。
一般的なノートパソコンとは違う、高性能なパーツであることが確認できました。
メモリは16GBで、8GBを2枚搭載していることがわかります。
重要なグラフィックボードは有名なMSI製のGTX 960Mです。
末尾のMはモバイル向けという意味で、ノートでもデスクトップに近い性能を体験することが可能になっています。
GTX960M自体はミドルレンジ向けのスペックで、メジャーなオンラインゲームであれば大半が快適にプレイできます。
しかしMODを大量に導入したり、最新の重いゲームに向いている構成ではないので注意が必要です。
ストレージに関しては、SSDとHDDが両方搭載されていました。
メーカーはCrucial,Hitachiで、どちらも安定して動くため評判が良いです。
人によってはSSDの256GBは一見少なく感じてしまうかもしれません。
しかしHDDと上手に組み合わせることで、速さと容量を両立させることができます。
Gamemaster NTの詳細レビュー
外観
外観はブラックとシルバーの中間に当たるような色合いになっています。
中心にはGALLERIAのロゴが配置。
※画像クリックで拡大
シンプルながらも高級感のあるデザインだと感じました。
キーボード
Gamemasterシリーズの特徴でもある、光るキーボードです。
ゲーミングノートの格好良さを引き立てるおすすめの機能です。
光り方は内蔵ソフトから自由自在に変更できました。
これがKLMというソフトで色の設定もちろん、波のようなグラデーションを表現することも可能です。
仮にイルミネーションが不要な場合でも、設定でオフにすることができて安心です。
クーラーブーストとファンクションキー
クーラーブーストはドスパラが搭載した画期的な機能の一つです。
ボタンを押すだけでファンの回転数を最大まで上げることができ、PCを急速に冷却することができます。
ゲームや動画のエンコードなど、PCに大きな負荷が掛かったときに役に立ちました。
そしてファンクションキーはキーボードから操作できる選択を大きく増やしています。
通常は設定パネルを開かなければできない内容でも、キーを組み合わせることで簡単に短時間で行うことができます。
大きさ
ノートパソコンということもあり、机のスペースに余裕がありました。
実際にメジャーで測ると、幅は約38cm、奥行きは約24cm、高さは約4cmでした。
一般的なノートパソコンと比べると、一回り大きいと感じるかもしれません。
電車やバスなどで移動中に使用するには適さないと思います。
机のスペースが限られている方や友人宅などで一緒にゲームをプレイしたい方におすすめのサイズ・重さだと感じました。
付属品
Gamemaster NTの付属品を一覧にしました。
- 電源ケーブル
- バッテリー
- ドライバCD
- マニュアル
- ノート本体の説明書
必要な物はすべて揃っているので、到着したら直ぐに起動できます。
ゲームをより快適にプレイしたい方におすすめなのが、ゲーミングマウスです。
一般的なマウスとは違い、カスタマイズ可能なボタンやセンシ(カーソルの速さ)の微調節が可能です。
付属のマニュアルには初回セットアップやリカバリの方法、トラブル時の対処法などが全て日本語で書かれています。
PC関係に多い英語・中国語の説明書ではないので、安心して使うことができます。
Gamemaster NT ベンチマーク結果
画像を中心に様々な角度から解説してきましたが、実際の性能がどれくらいあるのかをイメージするのは難しいですよね。
そこで複数のベンチマークソフトを行い、数値で表しました。
ベンチマークとはPCの性能を数値化できるテストのことです。
負荷を与えた時にどれくらいのスコアが出せるかを計測し、高いほど高性能だと言えます。
今回のレビューでは総合的に計測できる3DMARK、CPUに特化したCINEBENCHや有名オンラインゲームのテストを行いました。
3DMARK
3DMARKは海外でも頻繁に利用される有名なベンチマークソフトです。
行えるテストにはいくつかの種類があり、今回はゲーミングノート向けのSky Diver、高性能なゲーミングPC向けのFire Strike、最新のDirectX 12を想定したTime Spyの合計3つを行いました。
Sky Diver 1.0
Sky Diver 1.0はゲーマー向けのノートPCやミドルスペック(中くらいの性能)のPCに最適だとされているベンチマークです。
GTX960Mを搭載したNTでは、13622というスコアになりました。
比較によると全体の43%より高性能 つまり上位57%のPCということです。
性能としては中くらいの位置になりますね。
重いゲームを高設定でプレイするにはあまり向いていないと言えそうです。
Fire Strike 1.1
Fire Strike 1.1は複雑な形状や光と影を表す非常に重いベンチマークです。
特にBFやCOD、Falloutシリーズなどの重いゲームをプレイしたい場合には、このテストが参考になります。
NTでは4174というスコアになりました。
比較によれば全体の22%より高性能 つまり上位78%のPCということです。
Sky Diverと比べて強い負荷が掛かるため、厳しい結果となりました。
しかしテスト自体は問題なくパスできたため、設定次第では重いゲームもプレイが可能なことが分かりました。
Time Spy 1.0
Time Spy 1.0は次世代のゲームエンジンであるDirectX 12に対応したベンチマークです。
よりPCの性能が引き出せるようになると言われており、最新ゲームでは導入が進んでいます。
NTの結果は1385になりました。
全体の7%より高性能 つまり上位93%のPCということです。
残念ながらこちらでは良いスコアが残せませんでした。
対応はしているものの、あまり得意な分野ではないことが分かります。
CINEBENCH
CINEBENCHはCPUに負荷をかけるベンチマークソフトです。
CPU単体ではどれくらい性能があるのかを計測することができます。
OpenGL(CPU内蔵グラフィック)は87.25FPS、CPUは656cbという結果になりました。
下の比較によると前世代のCPUより、スコアが上昇していることが確認できます。
高性能CPUとしては十分な性能で、ゲームでも有効に使うことができるでしょう。
その他のゲーム
FF14:蒼天のイシュガルドのベンチマーク結果は4420 快適と表示されました。
1920×1080の最高品質設定でも滑らかにプレイすることができる性能です。
MHFでは10106という結果になりました。
同じくフルHD(1920×1080)にて計測です。
PSO2のベンチマーク結果は7853でした。
環境設定は画質6(最高)で、1920×1080にて計測です。
有名なオンラインゲーム3つで試した結果、どれも問題なく動作しました。
現在リリースされているオンラインゲームであれば大半が快適にプレイできます。
ゲーム中のパーツ温度
ゲーミングPCは発熱が多いと聞いたことがあるかもしれません。
事実ゲーム中にはパソコンに負荷がかかるので、熱を多く発します。
ガレリアNTではGTX960M・Core i7-6700HQという高性能パーツの組み合わせです。
その上ノートパソコン特有の問題として、熱が逃げにくい構造があります。
そのため熱には注意しなくてはいけません。
安全に使うためにもゲーム中に何度くらいまで上昇するのかを知ることが大切です。
そこで先程実施した3DMARKで負荷をかけているときの温度変化を記録しました。
上から2番目のTemperatureという項目がCPUとGPU(グラフィックボード)の温度をグラフ化したものです。
特に発熱が多いとされているグラフィックボードは82℃に達しています。
普通のノートPCではなかなか見ない温度ですが、ゲーミングPCでは十分あり得る数値です。
連続して負荷が掛かり続けてもPCが落ちないのは、冷却がしっかりしている証拠です。
CPUも80℃台で熱くなっていますが、動作に問題はありませんでした。
ゲーム中の動作音
温度については書きましたが、気になるのが動作音(主にファンの音)です。
事務用パソコンと比べた場合、ファンの数・回転数が増えているので少しうるさく感じるかもしれません。
ファンの音がうるさくなるのは高回転で回っている時になります。
そのため負荷のかかるゲーム中や動画のエンコード中に音を感じやすいです。
ただしファンを回して熱を排出しなければ、PC自体が壊れる危険もあるためやむを得ないことでもあるのです。
ゲーム中にヘッドフォンをした場合にはほとんど気にならないレベルでした。
Gamemaster NTは買いなのか?
様々な面からGamemaster NTのレビューを行いましたが、長くて複雑なので最後にまとめました。
良い点
- Sky Diverで上位57%のミドルスペックPC
- CINEBENCHで656cbを記録
- 長く使えるシンプルなデザイン
- 長時間のゲームプレイでも安心な冷却機能
悪い点
- ノートPC特有の熱問題
- 高負荷時にややファンの動作音がする点
ベンチマーク結果からはミドルスペック帯のPCという位置づけが確認できました。
テストにあったFF14・MHF・PSO2の他、AVAなどの軽めのゲームに向いている構成です。
そのためミドルスペックを省スペースで実現したい方にぴったりです。
全体的なレビューを通し、Gamemaster NTはおすすめのゲーミングノートPCです。